陰キャがロックをやる覇権アニメから見る、「音楽をやる動機」についての考察
UECDTM Advent Calendar 24日目の記事です。
前回はKeiuOさんの2022年個人的音MAD10選でした。
パス、確かに受け取りました。
「ぼっち・ざ・ろっく!」、覇権アニメですよね。私自身バンドをやっていたこともあり、そのことも思い出しながら、楽しくアニメを観させていただいています。
私はアニメを観る際は、キャラクターそれぞれの信念や動機について、注意深く見るようにしています。
特に今回はバンドアニメですので、何故バンドをやるのか?といったバンドをやる動機について描写がされていました。
このことは、音楽、ひいては同人活動をやる動機にも通ずると感じたので、今回記事を書かせていただきます。
なんか色々知ったように語りますが、いち解釈だということをご了承ください。
※この記事はTVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」のネタバレを含みます。
では、結束バンドのキャラクター毎にバンドをやる動機を見ていきます。
ぼっち:承認欲求
1話冒頭の回想、ぼっちちゃんは、テレビに映るバンドマンの「バンドは陰キャでも輝ける」というコメントに刺激を受けました。そして「私みたいな人間でも、もしかしたら輝ける?」と希望を抱き、ギターを上手くなりバンドを組みたいと決意します。
喜多:憧れ
3話Bパートで語られています。喜多ちゃんはリョウ先輩に一目惚れしており、バンドそのものに憧れていました。結束バンド加入後は、ギターの上手いぼっちちゃんに向けても憧れの心情が見て取れます。
山田:個性
4話Bパートの「個性捨てたら死んでるのと一緒だよ」というセリフに集約されてると思います。
作詞に悩むぼっちちゃんに対し、「ぼっち的にはこの歌詞で満足?」と諭し、スランプの解決の糸口となりました。
虹夏:居場所
8話Bパートで語られています。孤独だった虹夏ちゃんのために、お姉ちゃんはライブハウスという居場所を作ってくれました。そして、お姉ちゃんの分まで人気のあるバンドになり、ライブハウスを有名にすることを夢にしました。
ぼっちちゃんのバンドをやる動機の変化
8話Bパート、メンバーそれぞれのバンドに寄せる思いを聞き、ぼっちちゃんのバンドをやる動機も変わりました。始めは承認欲求だけで始めたものが、結束バンドを最高のバンドにしたいという夢になりました。(そして売れて学校中退)
月並みな感想ですが、自分本位で始めたものが、やがてバンドの皆(と支えてくれる人々)のために頑張るようになるというところにバンドで音楽をやる熱さが伝わりました。
廣井さんとぼっちちゃん
ぼっちちゃんのバンドをやる動機を語るうえで、廣井さんとの交流も欠かせません。廣井さんのバンドを始めた動機は、つまらない人生を変えることだと10話Bパートで語られています。
6話の路上ライブ回も熱かったですね。ぼっちちゃんの力だけでライブのチケットを売り切ったことで、現状を変え、8話のライブシーンのような一歩踏み出す勇気が付いたのだと思います。
ギターヒーローとしての居場所
11話Aパート、悲しき承認欲求モンスターのぼっちちゃんは、ギターヒーローのオワコン化に嘆きます。リアルが充実してきても、ネット上での居場所を求め続けるのが非常に陰キャらしい描写だと感じました。
一見するとギャグシーンですが、ぼっちちゃんにとって、ネット上で積み上げた居場所も大切なんだなと思わせてくれました。
私自身、バンドをやめてDTMを始めた人間であるため、別にバンド組まずとも音楽はできるよなと思ってしまいます(小声)。
現時点(アニメ1クール)ではギターヒーローと結束バンドどっちつかずの状況であるというのがぼっちちゃんの弱点ではありそうです。
ちなみにギターヒーローは収益化できるほど売れてるらしいです(原作描写)。今後それゆえの葛藤も起こり、ギターヒーローを取るか結束バンドを取るかといった話もあるので、気になる方は原作も読んでみてください(誰目線)。
総評(自分語り)
バンドアニメ観るとやっぱりバンドやりたくなるんよな。ただ、色々な巡りあわせがあるのとバンドには向き不向きがありなんか嫌なこと思い出してきた
自分に立ち返ってみると、音楽をやる動機はその時によって変わってきますね。ちなみにバンドやってた頃は、ボカロ曲をバンドでやりたくてやってました。そしてモてるため
今はやっぱり別にバンド組まずとも音楽はできるよなと思ってしまう(小声)。
ご縁があれば自分ももう一度バンドをやってみようと思います(緑保留)。
個人的にはそれこそ、ぼざろアニメの劇中歌のコピバンをやりたいです(ミーハー)。
興味あるやつ、至急メールくれや。
次回予告
明日(12/25)のアドカレは82gamoさんによる、Webサイトを立ち上げた話について(予定)です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。メリークリスマス。よいお年を。